日光野鳥研究会

第1回観察会 報告

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日時: 1999年11月3日 午前8:30〜午後1:00
場所: 雲竜渓谷 / 東電貯水池(市内所野)
参加者: 10名
観察できた鳥: 【雲竜渓谷】
カワラヒワ・アカハラ・ルリビタキ♀・(ノスリ)・アトリ群・(アカゲラ)・ツグミ群・ホオジロ・ハシブトガラス・ベニマシコ・アオゲラ・シジュウカラ・ヤマガラ・ヒガラ・コガラ・コゲラ・カケス・カヤクグリ  以上18種(内未確認2種)
【東電配水池】
オオバン・ハジロカイツブリ・カイツブリ・キンクロハジロ・マガモ・オシドリ・コガモ・カルガモ・ホシハジロ・モズ・キジバト・ジョウビタキ・オナガ・ヒヨドリ・ハシブトガラス・ハシボソガラス  以上16種
紅葉していた樹木: 【雲竜渓谷】
オオイタヤメイゲツ・ハウチワカエデ・ウリハダカエデ・コミネカエデ・イタヤカエデ・シロヤシオ・マンサク・マユミ
報告者: KO


日向ダム
 前日からの雨もあがり、絶好の自然観察会日和となった当日。10名の参加者がシャトールイーズに集合し、雲竜渓谷を目指し出発した。2台のワゴン車に分乗し、稲荷川の橋を渡り滝尾神社方面へと進み、林道へ入るためのゲートの前にさしかかった。車で林道にはいるには許可が必要ということである。福田会長のおかげで、雲竜までの5qの道のりを歩かずに車で移動できたことは時間と体力の節約になった。

日向ダム展望台
 車での移動中も、林道を横切る野鳥の姿を目にし、窓の外からは様々なさえずりを耳にすることができた。
 途中、日向砂防ダムの展望台にて、福田会長の「鹿だ。」という声に、みんなで反対側の斜面を探しては見たものの、確認できた方は少数だったように思う。鳥類の方はというと、・・・。言い訳になってしまいますが、私自身初心者ということと同時に報告などをするとは思ってもいませんでしたのでボーッとしていてほとんど記憶にありません。トビ・ツグミという名前は聞いたような気がする。ごめんなさい。

雲竜渓谷へのみち
 展望台に着くまでは、穏やかな日差しが山々を朱や黄色に染め上げていたが、車で行ける最終地点(雲竜の滝の手前というところ)まで進むと、一瞬のうちにガスがかかり上空の視界を悪化させていった。雲竜を標高の高い地点という認識を持たなかった私は、防寒具を持たずに行ってしまったため、寒さが身にしみる中の観察となってしまった。

ウリハダカエデ
 車から降り、滝方面に向かう道々、飯村副会長より植物観察の研修も実施された。一言で紅葉や楓というが種類は様々「コミネカエデ・ハウチワカエデ・オオイタヤメイゲツ・・・」などの見分け方なども教えていただくことができた。植物も含めた「自然観察会」という名の通りの活動となった。その場での野鳥の観察は、霧で視界の悪い中ということになってしまった。私の頭の中強く残っている名前は「ハシブトガラス」である。「カラスは本来山の鳥なんです。」と松田顧問が話されたことに驚いたのは私だけだったのだろうか。
 「アカゲラ・カヤクグリ・カラ類」等の観察の後、再び展望台に戻り紅葉の美しさにも感心させられながら温泉の煙るがでている場所へと案内された。こんなところに温泉の煙がでているなんて・・・日光で生まれ育った私にとっても初めて知ることばかりであった。寒い中でいただいた暖かいコーヒー、ごちそうさまでした。その場でも、カラ類が多数移動して行くのが観察されていました。

稲荷川を見下ろす観察ポイント
 引き続き、所野の水力発電所上の貯水池での観察に移った。
 日光駅から徒歩でも来られるこの地点に、水鳥を中心にこんなにたくさんの種類の鳥類を観察できるというのは、またまた始めて知らされたことである。ここでも、印象に残っている鳥しか覚えていない。その中でも「オオバン」は、名前も姿もしっかりと私の記憶に残った鳥である。そのほか、「オシドリ」をはじめカモ類が多数観察された。
 私が小学生の頃、あのような周りを取り囲む柵はなく魚釣りなどをしていた記憶がある。そのころから、今回観察されたような鳥類が来ていたのだろうか。気がつかなかっただけなのだろうか。また、人間が水際まで入れなくなったので鳥たちが安心して飛来することができるようになったのだろうかと、よけいなことを考えてしまった。

東電貯水池
 その後、鈴屋にて昼食。「デジタルカメラで野鳥を撮るにはどのような方法がよいのか。」などといった会話も弾んでいた。シャトールイーズに戻り、「次回は12月に、半月峠にイヌワシを見に行こう。」といった予定などを話し合い、解散となった。

 最後に、報告とは関係ありませんが、最近小学校の図画工作の授業で「郵便切手できれいだなと思ったものを持ってきて描いてみよう(模写)」ということをやってみた。
 そうしたところ、たった21人のクラスだが、約3分の1の児童が鳥類の切手を持ってきていた。発行される切手に鳥類の図柄が多いのか、子供たちが鳥類を好んでいるのかどちらなのか考させられた。私が、3日には鳥を見に行ってくると学級で話したところ「鳥なんか見に行ってなにがおもしろいんですか。」などといった児童もいたのだが、切手の件では「やっぱりこの子たちは鳥類や自然が好きなのではないか。」と、自分に都合良く解釈をしてしまっている私がいました。
稲荷川


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